遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

母と歩いた風景(商店街編)

昭和30年代の幼少期の風景を揃えてみました。


・金市館
当時、洋服の生地を多数扱っていた店です。

 

 

丸井今井
解説不要と思います。

 

・亀や
旭川の元祖ファミリーレストラン。CM歌までありました。

 

・クロバー用品店
一度移転しましたが、緑橋ビル内で看板を見つけつい懐かしくなりました。写真あったはずですがなかなか見つかりません。

 

・山内ボタン店
何から何まで昭和のままの店。

 

・毛糸屋「てるみ」
この店で水色のセーター用の毛糸を買って貰いました。

 

・たくしょく市場
入口の魚屋が人気店でしたが、母はなぜか八百屋の方にばかり行きました。

 

・新田玩具店
ここで乾電池で動くプラレールを買って貰いました。今は人形屋、提灯屋みたいになっていますが、昔は4階くらいまである玩具一番店でした。

 

旭川図書館 動画チャンネル

郷土史本に掲載されている画像がたくさんあります。

とりあえず街並み変遷情報を集めました。


旭川市図書館】ちょっと昔の旭川 (中心部編)
https://www.youtube.com/watch?v=fXNLoiwN-0k

旭川市図書館】1条通7~8丁目付近の変遷
https://www.youtube.com/watch?v=w4u5wdd3smA

旭川市図書館】宮下通7~8丁目付近の移り変わり
https://www.youtube.com/watch?v=YHC8mKMJIfk

旭川市図書館】2条通7~8丁目付近の移り変わり
https://www.youtube.com/watch?v=CrsPxK3R-1o

旭川市図書館】3条通7~8丁目付近の移り変わり
https://www.youtube.com/watch?v=GP3irzDU5oE

旭川市図書館】4条通7~8丁目付近の移り変わり
https://www.youtube.com/watch?v=nLvCIXb82qA

旭川市図書館】緑橋通について
https://www.youtube.com/watch?v=iyYVzqGgfUI

旭川市図書館】ちょっと昔の旭川 (郊外編)
https://www.youtube.com/watch?v=ZLiW2bNCVyw

自分探しの旅

ある夏の人事異動で、私と、私と別の部署の大学の先輩は同時に左遷人事を喰らった。
先輩は無実なのに、社長の「懲戒処分の実施指示」の生贄にされた。先輩はコピー機の前で「俺は処分される」とポツンと語った。「私も左遷人事」、と言おうとしたが、言葉が出なかった。私の場合は、徹底して嫌った上司による報復人事だった。

どちらも私物化人事。世間ではよくある話である。

 

先輩は転勤をきっかけに酒におぼれた。元々パチンコ三昧の人だったこともあり、単身赴任先で一人やけ酒を飲み、ついには体を壊しすい臓がんで5年後に他界した。

 

私の場合、たまたま転勤した場所が旭川に近いところだった。自然と旭川に行く機会が増えた。就職後、気にも留めなかったふるさとの風景、建物が急に身近な存在に思えてきた。

毎週水曜午後、休暇を取り、市内巡りをすることにした。
旭川に来てやったことは、記憶に残る想い出がある街区を歩いて回り、その昔起きたこと、その街区で出会った人を想い出すことだった。
憶えている建物の前、交差点で立ち止まり、目を瞑った。その場所の30年以上前の記憶が蘇った。

 

 

正月が明けたある日
ずっと気になっていた、幼馴染に電話した。
幼馴染は電話の向こうで大声を出した。
目の前に突然現れた幼馴染は昔と変わらなかった。

 

そのうち、水曜の午後が来るのが楽しみとなった。
どの街角、どの時代においても
胡麻化すことなく、悩み、正直に生きた自分が居た
ことを確認する作業が続いた。

 

半年がかりで、作業を終え
知らず知らずのうちに逆境を乗り切った
自分が居た。

 

ふるさとはとても有難い場所だった。

 

2年後、本社に異動になった。

そこで、先輩の訃報を知った。
酒におぼれた先輩の供養に誰も行かない中
49日後に先輩の家に出向いた。

 

遺影の先輩はいつも以上に笑顔だった。

 

線香をあげ、手を合わせた私は
その半年後に退職願いを人事部長に提出
会社を去ることにしたのだった。

 

「課長 島耕作」の想い出

会社帰りに寄った喫茶店には、たいてい「課長 島耕作」という漫画本が置いてあった。
先日行ったラーメン屋にもそれはあった。

茶店で読み始める前まではただの漫画本と馬鹿にしていたのだが、会社でいろいろあり、酒を飲みたいところだが飲んで帰る気になれず、喫茶店を選んだ。店は石造りの建物、店名は、シャーロック・ホームズだったと思う。スパゲテイを注文し、1日1冊のペースで読んだ。一冊読み終えてなんとか気分が落ち着いた。少なくともその店には20回くらい通った。

島耕作はかなりもてて出世する男という設定なので、いろんな女性が場面場面で登場する。
もてて、出世するなんてズルいなどの評判があったくらいだ。最初は誰でもそういう印象を持つ。そう思いつつ、つい読んでしまう魔力がこの本にあった。
そんな美味しい話が自分にも起きることなど、当時は考えもしなかった。

 

島耕作の女性遍歴がエグい!女にモテて出世するなんて羨ましすぎっ!
https://nagoyan55.com/5338.html

 

妻から、離婚に応じるとの話を何度も聞かされた時期があった。
同時期、私は上司から理不尽な扱いを受け、地方に左遷された。

すると、今まで無関心を装っていた女性の一挙一動が急に身近なものに変わった。

 

彼女は、七歳年下、社内で評判の美女。
彼女のことは、入社した年から知っていた。面識はあった。
何気ない仕草、話しぶりから彼女の気持ちにずっと気がついていた。
が、私は彼女の幸福を願い、無関心を装っていたが永久に続けることは不可能だった。

 

そんな彼女も話をしている時の私の気持ちが手に取るようにわかるようだった。
何を話しても楽しく、時間が過ぎるのを忘れるほどだった。

ホテルで会食を済ませた後、並んで歩いている時、漫画上の出来事と同じことが自分にも起きたと思った。
この人なら仕方ない、すべて偶然ではない、運命的なものかもしれないとさえ思った。

いろいろ考えた末に、妻からの要求がない限り、自分から壊すことはしない方がいいのではないか。
彼女は多くを獲得するだろうが、自分の方は得るものよりも失うものの方が多く、万が一破局になった場合のことを考えた。

 

最終的に、彼女との交際を通じて、島耕作のように簡単に変えることができない自分であることを思い知ったのだった。

 

最近閉店した店

閉店時期はわかりませんが、最近になって閉店を知った店が3店あります

 

仏蘭西
開店当時何度か通いました。
固定客が多く、肉料理の美味さは絶品レベル。昨年、虫の知らせで昼食を食べに行ったのが最後となりました。食後のコーヒーの味、コーヒーカップ、ミルク・砂糖入れまで開店当時と変わらず、涙が出そうになりました。
店主はバーテンダー出身、すっきりとした味わいの肉料理の店でした。女将さんが切り盛りしていたようです。開店資金は、保険の外交で貯めたとお聞きしました。
店先に健康上の理由から閉店となったとの張り紙がありました。

 

 

・おでん居酒屋まき
キリスト教六条教会の仲通り側にあった、おでんの味、客層とも旭川でNo.1の由緒あるおでん屋さん。議員さんがこられていた隠れ家的店でもありました。女将さん(大谷真樹子)は、写真家で登山家とお聞きしました。「流れ星にのって」という自身のエッセイ集を発行、ジュンク堂旭川店で見つけました。自分の年齢のことを歳ではなく、カラット単位で呼んでいました。歳をとるごとに輝きが増すと言いたかったようです。女将さんが2021年2月に亡くなられ閉店となったようです。店があった場所は更地になっています。

 

・仏壇・仏具の善光堂
マンションの一階、道路側にあった仏壇屋。同業の宮川仏壇店が先行して5年前に廃業閉店となったこともあり、仏壇が売れない時代になったのでしょう。画像はネットにあったものを借用させていただきます。

https://www.e-butsudan.com/butsudanten/shop_175.html