遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

なりたかった職業について

小学校5年くらいの年に、将来なりたい職業は何かという問いかけが宿題形式で出され、同級生たちは、それぞれに、パイロット、警察官、スポーツ選手など、当時人気の職業を書いた。
女の子の中には、女優、小説家のほかに、花嫁、主婦もあった。

 

私の場合は、海外特派員。新聞社の海外支局員という職業にあこがれた。

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当時の北海道新聞旭川支社

英語は勉強した。塾に通ったり、NHKの講座も聞いた。就職した以降も手を抜かず勉強した。

マスコミ就職とはならなかったが、幸いにして、海外調査を担当する職場に何年か配属となり、海外出張、併せて海外主要都市の地図等を収集したことがあった。旅行しなくても、地図を見るだけで楽しい気分になった。

高校入学以降は、航空工学などデザインに係わりある学科がとりあえずの希望だった。しかし、成績が一向に安定せず、現実的判断として志望校を変えざるを得ない事態に直面、卒業時点で、公務員よりは、あまりガツガツしない民間企業が良いのではないかと思うに至った。

原点である小学生時代の自分を想い出すと、職業適性的に大学の文系学科教官が似合っていたように思う。二十歳前に将来の大部分の時間を過ごす職種を決めることは、つらい選択だった。

同時期、ふさわしい女性が何人か現われた。彼女たちは、揃って美貌、幸運にも相思相愛。不満はないのであるが、就職と同様、二十歳前にその中の一人を伴侶とすることを決断することもとても勇気のいることだった、と振り返って思うのである。