ある場所で、彼女がつくった手料理を食べた。
メニューはしょうがご飯。
メニューはしょうがご飯。
簡素なようだが、やり方によっては、出汁の取り方含め手が込んでいる。手抜きが絶対にきかないメニューと言った方がいい。
レシピはこうなっている。
新生姜の炊き込みご飯のレシピ/作り方
https://www.sirogohan.com/recipe/sinshougagohan/
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おいしそうに私が食べていることに気づいた、隣の席の人が彼女がつくったことを私に告げた。ふっくらした食感、さっぱりとした味、申し分ないほどだった。凝り性な彼女の一面を改めて知った。
一瞬箸を休め、彼女を探した。
彼女は目に一杯涙をため、私が食べる様子を少し離れたところで見ていた。
彼女は目に一杯涙をため、私が食べる様子を少し離れたところで見ていた。
私は別の女性との婚約を破棄するつもりはなかった。
彼女と将来を共にすることを諦めていた。
彼女への想い、すべての記憶を消し去る目的のために再会した。
彼女は、昔のまま。
変わりようがなかった。
彼女への想い、すべての記憶を消し去る目的のために再会した。
彼女は、昔のまま。
変わりようがなかった。
私たちはいつもぎこちなく、最後まで心が通じ合うことはなかった。
こうして、しょうがご飯は、私たちにとって別れの晩餐となり、それ以降、彼女がつくった以上の、おいしいしょうがご飯に巡り合ったことはない。