遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

真面目過ぎる恋の結末

真面目過ぎる恋の結末について述べたい。
私の場合は、好きな人と出会い、目出度く結婚できてもうまくいかないのではないかと、ある教訓から学んでしまったことだ。
私は、恋愛の専門家でも恋愛好きな男でもない。

ただ、一生のある時期に集中して恋愛沙汰が相次いだ。相手の女性は数人。普通では考えられないくらい集中した状況だった。相手は全員美女、良縁レベル。その女性から振られた男に恨まれるケースもあった。が、そでにしたつもりはない。うまくいかなかっただけだった。
うまく行かないことが相次ぎ、暫く恋愛沙汰から距離を置き、自分を見つめ直すことを選んだ。
どうやってもうまくいかなかった理由、一言で言うと、双方とも真面目過ぎたことだ。

真面目過ぎる恋愛は、真面目過ぎるがゆえに、相手の不実・不誠実を責めるケースか、そうでない場合は一方が犠牲となってすべてを献身的に受け入れるケースに発展しやすい。

夢中になった女の子の場合は、私のことが好きな分、たぶん、私のちょっとした不実が許せず、余計不可解な行動に出たような気がする。ずっと前から彼女の気持ちを私は人づてに聞いて知っており、結婚する相手にふさわしいと決めていたのにもかかわらず、何度もイライラさせられ、それがストレスの原因となった。時期的に微妙なタイミングでの別れを催促する手紙を読み、それが本心ではないことに気づいてはいたものの、この人とは一生を共にすることはできず、想い出も将来の夢も消し去るしかないと、決断するに至った。
一方で、私に対する告白を何度も敢行しようとした女性もいた。その女性について、ずっと好意は抱いていたものの、想像以上に真摯な想いであることに圧倒された。

同じ理由で、その女性ともうまくいかないだろうと予想。その女性は、私との相性では、その女性の自己犠牲でしか関係を維持できないような気がした。誰よりも好きな女性をそういう目に遭わせたくはなかった。
また、その女性について、生涯好きでいたかった特別な理由が存在し、その女性からも一時的に去る決断をした。

別れた直後、涙顔のその女性に対し申し訳ないことをしたことと何度も思ったのだった。
Roberta Flack - Early Ev'ry Midnite
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