遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

4月1日は入社式だった

入社式の日、実家から父が車を運転し駅に送ってもらい、そこから汽車に乗った。
父に送ってもらったのは、これが最初で最後となった。

車を降りる時に、
父と母が頑張るんだよと声をかけてくれたこと
振り返った時にに、手を振って別れたこと
汽車の中で母がつくってくれたおにぎりを食べたこと
終着近い、雪解け直後の農地の緑色が鮮やかだったこと
を昨日のことのように覚えている。