2012-02-18 遠い山並み 幼少期 晴れた日は家から遠い山並みがくっきり見えた。いつも上の方が冠雪しているようだった。慣れ親しんだ風景だった。が、母の死をきっかけにまったく想い出せなくなった。それから20年近く経過し、ある晴れた日にふるさとに向かう途中、丘の上を車で通り過ぎたとき母に抱かれて見た山並みが鮮やかに蘇った。その日は、母の墓参りの日だった。