遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

彼女の気持ちを知ったきっかけ

私が、彼女の気持ちを知ったきっかけは、ある通信添削の読者投稿欄だった。
そこには、彼女とすれ違いざまに、私が語ったキーワードをしっかり覚えていた彼女の投稿があった。

それは、私の志望大学と飲み物に関する内容だった。

私は、工学系か医学系志望だった。
工学系なら、首都圏にある意匠工学のある学科を希望していた。
次に、飲み物については、コーヒーがまったく飲めなかったので、当然飲める飲み物は、お茶しかなかった。

そして、彼女は、私の一言でお茶を飲むのがお気に入りになったようだった。

それでもまだ、私は半信半疑だった。
ほかの人にはそうは思わないのだが、なぜか彼女だけは高嶺の花で
その一方で、受験勉強に明け暮れ
夢中になっていた女性とは疎遠にはなっていたが、どうしていいのか判断がつかず、
疲れ果てていたからだ。

そして、なずすべもなく、彼女を最初に悲しませる「あの日」を迎えてしまったのだ!