遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

母に今も感謝すべきこと

母にはたくさん感謝しなければならないことがあるが、その中の極め付きが、「ほめて育ててくれたこと」である。

私は、能力も容姿も人並み外れたものはないが、
どんな状況でも前向きに生きてこられたのは、
母が褒めてくれたおかげであると思っている。

その中でも特に、
親しくもない女性から突然いろいろ褒められたり、
アフターファイブの付き合いもない上司から不意に褒められたときに、
普通は褒められて舞い上がったりするものだが、
私は、ずっと母から褒められて育ったので、
その下心が透けて手にとるようにわかったのである。

また、有難いことに、母が亡くなっても「褒めて育ててくれた」効き目は、生ある限り続くと思うのである。

だから、お子さんを授かったら、母親は躾けや勉強のことは二の次にして、まず、子供の成長を褒めて育ててほしいと思う。