遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

穏やか人と情熱的な人

自分は性格的には少なからず穏やかな方ではない
ある領域までは平静を装えるのであるが
それを越えると
まったく冷静ではいられないのである

そして、運勢学的に
どのような人生となるのか
母からいろいろ聞かされた

実際、その後の人生で起きたことは
あの7月15日に見た
夢のとおりとなった

夢で見た通り進んでいることを
ある年齢の頃に気づき
当時
結婚相手になる人に見出した答が
穏やかな人でないと
たぶん
運勢的に失敗するだろうと
考えたことだ

穏やかな人と情熱的な人
一言話せば
相手によってはすぐにどちらなのか
想像がつく

OLのあの子との場合は
燃えさかるときも
覚めるときも
冷静でいられる場面
もほぼ同じようだった
それゆえ
余りに似過ぎているがために
互いに想像以上の傷を負って
離別することになるだろうと
予測した

いつまで経っても
心を開かず
子供のように振る舞う
あの子との場合は
自分がふりまわされるだけで
疲れ果て
自分だけ破滅するような気がした

結婚前提に交際らしきことを申しこんできた
良妻賢母型のあの子との場合は
素晴らしい女性であることは
認めるのであるが
いつも前向きの人生であることを
強いられるような気がして
少々息がつまりそうな気がしていた

それゆえ
多少いい加減なところがあって
勝って気儘にすることを許してくれそうな
それでいて
さっぱりして穏やかな性格の相手でないと
結婚生活は
続かないのではないかと
思うに至った

ただ
たった一度一緒に遊んだ幼馴染との場合は
今だに予測不能であり
そうであるがゆえに
想い出は
ずっと想い出のまま
にしておきたかったということなのかもしれない