小学生の時代、同じクラスの二人の女の子が描くアジサイの花が素晴らしい出来栄えだったことを思い出した。
一人は絵心ある女の子。もう一人は利発で真似して描くのが上手な(東京から来た)転校生、前者の女の子が描いた風情あるアジサイを、後者の女の子がそっくり真似して似たような雰囲気のアジサイの作品を提出したことを、前者の女の子のお母さんが私の母に不満げに語ったことで二人はライバル状態にあることを知った。
私は、前者の女の子のファンだった。
あんな風な雰囲気あるアジサイをいつか描いてみたいと思っているうちに、歳をとってしまった。
北海道は梅雨はないと言われているが、初夏の時期、半日陰にある山アジサイの花を眺めるとほっとする。
山アジサイは、普通のアジサイのように長くは開花しない。開花したなと思っているうちに、いつの間にか散ってしまう。
今年も各地で園芸市が開かれている。ここ数年の目当ての品は、山アジサイ。
水色っぽいもの、紫色のもの、白と三種類持っている。
珍しい品種を見つけたら一鉢買う予定である。