遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

アスチルベの想い出

もう何十年も前にことになるが、初夏のある日、庭の一角に和風の宿根の花が植えられた。
母が父に、同級生の女の子の家から花の苗をもらったと小声で語ったことを覚えている。
それがアスチルベである。
花言葉はこうなっている。
https://www.language-of-flowers.com/hana/se-731/
「恋の訪れ」 「燃える愛」 「自由」 「熱心な気持ち」 「落ち着いた明るさ」 「繊細」 「控えめ」 「控えめな愛」

彼女の御両親含め、ご家族が彼女の恋心の行く末を案じたためであろう。
あれから数十年が経過。
アスチルベは、場所は変われど、今も彼女の家の庭に大輪の花を咲かせている。ご両親のお気に入りの花なのであろう。同じ花は、場所は変われど、我が庭にもある。今年も開花の時を待っている。
アスチルベ.jpg
私たちは、相思相愛、お似合いだと思ったのが間違いの始まりだった。
アスチルベの花が両家の縁を取りもとうとした時期があったことをここに記すのである。