遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

「三番館」と「くにい」デパートの想い出

座商店街の一角に、「三番館」と「くにい」の建物が並んで建っていた。
どちらも年配のおばさんたちの常連が結構いて繁盛していたが、「くにい」は倒産した。過疎地中心の営業展開が倒産の遠因だったようだ。

 

 

https://ameblo.jp/kouki921/entry-12212288927.html

 「くにい」(本社・旭川)は昭和23年に上川管内美瑛町で製綿業を創業,その後衣料品小売りに進出し,昭和28年に法人化した。北海道内に店舗を増やし,最盛期には13店を擁し,年間131億円の売り上げがあった。
  だが、いずれも破綻している。「マルカツ」はスポンサーを得て生き延びたが,「くにい」は負債総額約60億円を抱えて平成9年8月に破産。もともと「くにい」は道北エリアのみに販売拠点を置いていた衣料チェーン店だった。倒産後,くにい旭川本店は取り壊され,「丸善三番館」に売却されたほか,芦別市にあった店舗は「アークス」の子会社である「ラルズプラザ芦別店」として引き継がれている。

 

 


一時は相当な売上げを記録したことに改めて驚いている。

親戚のおばさんが「くにい」の大ファンだった。「くにい」に寄ったついでに家に寄るようにしていたようで母と会話するのが楽しそうだった。

「くにい」があった場所は今は更地となっている。

 

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店があった場所の前を通りがかると、店先にたくさんの衣料品、タオルなどが陳列されていたことをふと想い出すのである。

変わりゆく街並み マルカツデパート

2007年以降のマルカツデパートの画像です。


・3条買い物公園からみたマルカツ
2009年撮影。

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・マルカツ北東出口

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・マルカツ東面 路面店

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・マルカツ東側出口

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・マルカツの建物
2007年撮影。富貴堂MEGAの垂れ幕、丸井今井、国原の看板が見えます。

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詩人キーツの想い出

ロンドンに滞在した時期、約1ヵ月間キーツが住んでいた場所付近に間借りしたことがあった。

場所は、地下鉄 Northern Line のハムステッド駅から徒歩15分くらいの、ハムステッドヒースと言われる大きな公園のはずれにある。

https://www.google.com/maps/@51.5574484,-0.1724982,16z?hl=ja

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https://taptrip.jp/6886/

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Keats House
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g186338-d194289-Reviews-Keats_House-London_England.html


当時は、真冬で外出意欲がわかないこともあり、キーツの詩やキーツの家が近くにあることも気に留めなかったが、図書館で借りた詩集を読んでみると、精緻な風景描写に心情を重ね合わせることを得意とする詩人であったことを知った。

 

ジョン・キーツ:詩の翻訳と解説
https://poetry.hix05.com/Keats/keats.index.html

「オモチャのたもちゃん」が愛された訳

もうすぐ「オモチャのたもちゃん」が閉店して1年が経つ。

 

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この店が長年に亘り愛された理由が三つあると思う。

 

一つ目の理由として、買い物公園で配信される街頭放送の常連だったことを挙げたい。街頭放送にて連呼される「オモチャのたもちゃん」という女性の声を聴く度に、店に買い物に行った時代を想い出した。遠い昔に聞いた声と同じ声だったからである。

 

二つ目の理由として挙げたいのは、店の御主人がなんとなく幸せそうな雰囲気だったことである。老夫婦だけで店番をしていたことを閉店数年前になって知ったのだが、うとうとして椅子に座っているご主人の雰囲気に親しみを覚えた人が多かったのではないか。奥さんはいつも大きな声で元気一杯だった方のように思う。そんな雰囲気に誘われるように店に通った人が多かったのではないか。

三つ目の理由は、店で売っている価格設定のことである。昨今は、原油価格上昇の折、石油製品を中心に価格上昇が続いている。キャンプ用のカセットガス缶の値上がりが目立つ。数年前まで一缶600円台だったコールマンのガス缶が今や1000円近くに達している。先日購入したカセットガス缶の製造年月は2019年7月だった。定価600円台だったものを5割アップの定価に付け替えてその店は売っていた。メーカーであるコールマンは古いカセットガス缶の点検を推奨している。つまり、その店は点検時期が近づいているものを利幅を稼ぐために定価を付け替えて販売したことになる。
オモチャのたもちゃんはどうだったか。石油製品は扱わないが、何度か買い物した印象となるが、どうも仕入れた時点の定価でずっと販売していたようである。たとえば、昭和の時代にあった紙でできたおもちゃ(吹くと巻上がった先端部が前に飛び出すもの)は60円台で売っていた。あまりの安さに驚き数個まとめ買いした。女の子用のおはじき、昭和の時代に見かけたデザインのお手玉もあった。値段は安かった。誰も買わないので売れ残ったのであろう。

https://item.rakuten.co.jp/auc-minkweb/48059/

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けん玉もあった。どうみても同じ仕様のものに数種類の値段がついていた。店で見た時の値段は、1500円、1800円、2000円、2200円の品物(いずれもけん玉協会認定品)が店先にあった。袋を比較すると製造年月が古い物があったので、仕入れ時期の定価そのままで販売していたのであろう。

 

https://item.rakuten.co.jp/itemjapan/4580294612081/

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時代は変わり、こういうアットホームな雰囲気の店が買い物公園に復活するとは考えにくい。お金では買えない価値と個性を有した店だったことは忘れないようにしたいところである。

旭川女子中学生凍死事件から1年

旭川市の公園で女子中学生の凍死体が見つかって1年が経過した。市長選で市長が代わってから、いじめ認定手続きが加速したように思う。

自死の手段として凍死を選ばざるをえなかった中学生のことを想い、鎮魂になればと思いから、合唱曲中心で選んでみた。

 

・メアリーの子守歌

Mary's Lullaby - John Rutter, The Cambridge Singers, City of London Sinfonia
https://www.youtube.com/watch?v=cbd7YqYe2gk

 

・想い出の花

A flower remembered - John Rutter, Cambridge Singers, Royal Philharmonic Orchestra
https://www.youtube.com/watch?v=OGfluW1Y_Yo

 

・花は咲く

Kaori Muraji - Kanno: Hana wa Saku (Flowers will Bloom)
https://www.youtube.com/watch?v=G4LBVsdNy3c