私は、学生時代、恋をしない時期を3年間過ごした。
それは、
夢中だった女の子のことをきれいさっぱり忘れ、
心から好きだったあの人に再び出会うために
私が選んだ事だった。
何人か女の子から告白らしきことを受けたが、
私の決意は固かった。
その女の子と付き合ったところで夢中だった女の子のことを忘れ去ることはできず、
中途半端な想いで交際して良いことがあると思えなかった。
私は、スポーツ、勉強、読書、芸術に没頭した。
体を鍛え、知力を養い、精神的に強くなって、
あの人に再び出会い、振り出しに戻って恋をしたかったのだ。
そのためだけに
私は、しばらく恋をしないことを選んだのだ。