遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

夏の少女 想い出

今年の夏がもうすぐ終わる


私が少年でないように
あなたも少女ではない

私が人生の過半を生きたように
あなたにも残された時間はそんなにない

私があなたに告げたいことがあるように
あなたにも私に知らせておきたいことがあるはずだ

 

運命に導かれるように
私たちは何度か出会った

最初の出会い
再会

 

そのたびに
悲しげに
通り過ぎるあなたを
見つめただけだった