遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

万葉の時代の恋

元号が変わり、令和の時代となったことをきっかけに、万葉集の解説書を読み、改めて万葉集に恋歌が多いことを知った。
万葉集ハンドブック」という本によると、『「万葉集」は恋と歌との関係が全体的に様式化されていく過程にあった』との見解を示している。(万葉集ハンドブック、109P)
同じ本のたまたま読んだ頁に、「万葉人の恋愛生活」「恋の終わりと歌」というタイトルを見つけた。
「恋の初期にはこういう歌、絶頂期にはこういう歌、ということはあったにちがいない。」(同109P)とある。
また、恋の終わりとは、万葉集の世界では心が通じない状態と書いてある。(同110P)
少し大袈裟な気がする。恋とは心が通じ合う状態だそうだ。
恋には始まりと終わりがあり、絶頂期はその間に訪れる、当たり前と言えば当たり前の話である。文学的視点で解説するほどのこととは思えないのだが。
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