登校時にあなたを見つけたのは、小雪が舞う寒い冬の日だった
あなたは、学生鞄を右手に持ち
コバルトブルーのコートを着
小首をかしげるように歩き
小首をかしげるように歩き
合流地点でチラっと私の方を見
歩道を横断した
そんな姿を私は三年間追いかけた。
あなたの想いに応えられないことを知ったのは
吐く息が白く立ち上がる
吐く息が白く立ち上がる
足下からしばれる
寒い冬の日だった
寒い冬の日だった
あなたは、真っ直ぐに私を見つめたものの
私は、別の女の子とのことで
それどころでなかった
私は、別の女の子とのことで
それどころでなかった
そうするしかなかった
すべては、冬の日に起きたことだった