会社近くのデパート街の仲通りに、その喫茶店はあった。
メニューは、チャーハン、スパゲテイ・ミートソース、中華丼、豚丼など。
食後のコーヒーとセットで700円くらい。
食後のコーヒーとセットで700円くらい。
昼休み近くになると、職場を抜け出し、私はその店に何度も通った。
味は、一流レストラン並。
客層は、デパートの出入り業者が多かった。
客層は、デパートの出入り業者が多かった。
ある時、食べ始めた後に
同じ会社の女性社員が私の後ろの席に
居ることに気がついた。
同じ会社の女性社員が私の後ろの席に
居ることに気がついた。
それから彼女の姿を毎日のように喫茶店で見かけるようになった。
彼女は、着席後、いつも
煙草を美味しそうに吸い
1時近くになるまで
時間ある限り、雑誌をむさぼるように読み
何本も煙草を吸った。
煙草を美味しそうに吸い
1時近くになるまで
時間ある限り、雑誌をむさぼるように読み
何本も煙草を吸った。
何か事情があり
誰にも邪魔されない空間を
必要としていたようだった。
誰にも邪魔されない空間を
必要としていたようだった。
彼女が店の常連客であり
ヘビースモーカーであることも知っていて
何事もなかった素振りで
軽く挨拶、その場を通り過ぎた。
ヘビースモーカーであることも知っていて
何事もなかった素振りで
軽く挨拶、その場を通り過ぎた。
その店はもうない。