遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

タウシュベツ川橋梁伝説

タウシュベツ川橋梁という、伝説の橋梁がある。
この橋梁、湖面に隠れる時期がある。
湖面の水位が下がり、橋梁の全貌が見える時期になると
季節や時間帯によって
予想だにしなかった幻想的な姿を見せることでも知られている。
それが、この橋梁の魅力でもある。
素晴らしい光景を提供し続ける橋は、世界中探しても他にない。
写真家を虜にする橋がそこにある。
この橋梁が人工湖に初めて沈んだ年に私は生まれ、数十年が過ぎた。
この橋梁、コクリート内部の砕石が見えるほど崩壊が進んでいる。
完全な姿で見られるのはあと僅かと言われる。
この橋梁は、晩年にさしかかっているのだ。
分身みたいな存在として、生き続けた橋梁のために、私は写真集を購入することにした。
タウシュベツ川橋梁.jpg