遠い夜空のオリオン

私ともう一人が知る、淡い想い出を綴る、私家版郷土史

優子ちゃんの夢

ある夜
珍しく長い夢を見た

それは優子ちゃんと遊ぶ夢だった

優子ちゃんはいろんな場面に現れた
思った以上に、義理がたい女の子だったようだ

優子ちゃんと最後に言葉を交わしたのは
就職直後の勤務場所
その際、優子ちゃんから記念の品を貰った

偶然の出会いだった
あのとき礼状一筆書いていたら
互いの人生は変わっていただろう
が、私は優子ちゃんとは縁がないと
思い、今に至っている

優子ちゃんには
何を考えているのかわからない部分があった
それが躊躇った理由のすべてだった
本当はそうではないのかもしれないが

その後キャバクラでアルバイトしているとの噂が立ち
自分の予感が的中したと思った

しかし
彼女がこうして生涯独身を通し
人を介し交際を勧められたことを振り返ると
私は、優子ちゃんのことを無視できなくなる

事実、彼女は会いたがっている
夢でそう知らせてきた

私はあの時期何をやっても不調だった
と返事した

夢は、
その後の便りがないことへの催促
食事に誘ってほしい
という、彼女なりの願望だったのだろう