遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

幸福の糸を紡ぐ人

好きになった人が結婚相手にふさわしいか
ふと考えることがあった。

私は、何人かの女性を好きにはなったものの
結婚してうまくいくと思えた人は僅かだった。

その理由の大半が自分にあった。
ちょっとしたことなのだが、
無理して乗り越えるのが
ある女性とのことがきっかけで
面倒になってしまった。

たとえば、ある好印象の女性がいたとして
やがて
とげとげしいものの言い方、
仲間内で自慢げに話す癖などから
寄り付きにくくなる女性がいる。

容姿的には、嫌いではないのだが
私は
その人に
幸福を紡ぐ心を見いだせなくなった。

悲しいことだが
時が経てばたつほど
頑張ろうという気がなくなってしまうのだ。

確かに、
この人だと決めていた時期はあった。
相手もそう思っていた。
何気ない素振りからそうわかるのだ。

しかし
再会後も
その昔と同様、振り回す癖は治らず
ついに、心が折れてしまった。

その人とは幸福の糸を紡ぐことは
永遠に無理であると