もしかすると
このブログをご覧になっておられるであろう
愛する人に
私は告げたい
私がもし
楽器が演奏できて
愛する人に聞かせたい曲があったとすれば
私は
Astor Piazzolla
というアルゼンチンの作曲家による名曲
Ave Maria
を選ぶ
Astor Piazzolla Ave Maria
私は
この曲が流れている時間
あの失われた
記憶の日々に帰る
ことが許されるような気がしている
後悔すること
だらけだった
悲しいこと
しか憶えていない
自分にもっと素直になれれば
全てが成就できたのかもしれない
と今は思っている
どの演奏も素晴らしいが
自分が不器用過ぎた故に
どうにもならなかった時代と
重ね併せ
トランペット演奏のものを聴くと
涙が止まらなくなる
たとえトランペットが吹けなくても
愛する人がそばにいて
自分がそこにいて
トランペットを吹いているような気がしている
バイオリンもチェロもメロデイラインは素晴らしい
だが、このトランペットの音色には
他のどの演奏よりも
いや
どんな叫びよりも
伝えたい想いが込められているようで
それゆえ
私は、言葉を失うのだ。
Astor Piazzolla - Tanti Anni Prima (Ave Maria) トランペット Carlos Manuel Zabala