遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

故郷の夜景

ある時、私は、納得できない部署に左遷された。
かなり無理をして仕事をしていた関係上、この左遷は正直こたえた。
知り合いの先輩に言わせると、所属した部署全員が驚いた人事だったのだそうだ。

その失意の時代、となった
最初の正月初め、故郷で開かれた、ある会合に参加し、ホテルの最上階のバーから夜景を見た。

函館や東京の夜景なら見たことはあったが、故郷の夜景を見るのは初めてだった。

川が流れている関係で、独特の風情があった。
一目見て
他に比べるべくもないくらい、豊かな自然に囲まれた場所で育ったことを直感した。

一軒一軒何気ない灯りだったが
あの時の自分には
その一つ一つが意味ある【ともしび】に見えた。

生きている意味を知らせてくれる【ともしび】のようでもあった。

故郷の夜景(フリー画像から)

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 http://www.bing.com/images/search?q=%e6%97%ad%e5%b7%9d%e3%80%80%e5%a4%9c%e6%99%af%e3%80%80%e7%94%bb%e5%83%8f&qpvt=%e6%97%ad%e5%b7%9d%e3%80%80%e5%a4%9c%e6%99%af%e3%80%80%e7%94%bb%e5%83%8f&FORM=IGRE&id=7F817788F7F8B275C0864A787BB29C2A5E4AA0BF&selectedIndex=2#view=detail&id=7F817788F7F8B275C0864A787BB29C2A5E4AA0BF&selectedIndex=0

そして
こんな素晴らしい環境で育ち
病気らしい病気もせず
不本意な転勤ではあったものの
自由になる時間がふんだんにあること
を不満と受けとめた自分が、馬鹿に思えてきた。

私は
もう一度やり直すために
どの時点からやり直すべきか
それを確かめるために
水曜午後に休暇を取り
自分探しの時間を持つ決心をし
実行した。

振り返って思うに
気ままで楽しい一人旅だったが、
夜景をみたことが立ち直りのきっかけとなったのは確かだった。

ただ
あのとき
あの会合に参加せず
あの夜景を見ていなければ
正直、どうなっていたか自信はない。


夜景の写真は、あいにく持ち合わせていないが、以下のキーワードで検索いただけると、素晴らしい夜景画像がいくつかヒットする。

旭川 夜景 画像
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%97%AD%E5%B7%9D%E3%80%80%E5%A4%9C%E6%99%AF%E3%80%80%E7%94%BB%E5%83%8F&ie=utf-8&oe=utf-8&aq=t&rls=org.mozilla:ja:official&hl=ja&client=firefox-a

旭川 観光フォト ライブラリー
http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/files/kankou/lib/sight.html