ある時、私は、納得できない部署に左遷された。
かなり無理をして仕事をしていた関係上、この左遷は正直こたえた。
知り合いの先輩に言わせると、所属した部署全員が驚いた人事だったのだそうだ。
その失意の時代、となった
最初の正月初め、故郷で開かれた、ある会合に参加し、ホテルの最上階のバーから夜景を見た。
函館や東京の夜景なら見たことはあったが、故郷の夜景を見るのは初めてだった。
川が流れている関係で、独特の風情があった。
一目見て
他に比べるべくもないくらい、豊かな自然に囲まれた場所で育ったことを直感した。
一軒一軒何気ない灯りだったが
あの時の自分には
その一つ一つが意味ある【ともしび】に見えた。
生きている意味を知らせてくれる【ともしび】のようでもあった。
故郷の夜景(フリー画像から)
そして
こんな素晴らしい環境で育ち
病気らしい病気もせず
不本意な転勤ではあったものの
自由になる時間がふんだんにあること
を不満と受けとめた自分が、馬鹿に思えてきた。
私は
もう一度やり直すために
どの時点からやり直すべきか
それを確かめるために
水曜午後に休暇を取り
自分探しの時間を持つ決心をし
実行した。
振り返って思うに
気ままで楽しい一人旅だったが、
夜景をみたことが立ち直りのきっかけとなったのは確かだった。
ただ
あのとき
あの会合に参加せず
あの夜景を見ていなければ
正直、どうなっていたか自信はない。
夜景の写真は、あいにく持ち合わせていないが、以下のキーワードで検索いただけると、素晴らしい夜景画像がいくつかヒットする。
旭川 夜景 画像
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旭川 観光フォト ライブラリー
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