遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

振り返って思うこと

風とともに去りぬ 大人の恋と子供の恋

「風とともに去りぬ」というあの名画を見て、大人の恋ができる人といつまでたっても子供心のままの人が、大人の中にいることを知った。この映画は、大人の恋ができる女と少年のままの夫、大人の恋ができる男といつまでたっても子供心で無邪気に男を支配しよ…

悲しみは鐘の音と共に one less bell to answer

「one less bell to answer」という、男女の別離を女性の立場で嘆く歌がある。多くのシンガーがカバーしている中で、私は、本家の「The 5th Dimension」ものを勧めたい。悲しみをこらえ、淡々と歌い上げる、この曲は、日曜の午後6時からのNHKのFM番組…

想いと諦観

想っていてもどうにもならないことばかり書いてきた。人生はやり直しがきかない観客一人の冷酷な演劇だと何度も思った。そんな時この気持ちを代弁してくれる曲に出会った。 「さらに美しき音楽」という、イギリス人の作曲家ジョン・ラターの合唱曲である。荘…

どうやって夢中だった人を忘れ去ることができたか?

誰でも夢中になった異性の一人や二人はいると思う。今になって思えば、中学時代に夢中になった女の子のことは青春の古傷のような存在なのだが、当時はきれいさっぱり、忘れ去ることができなかった。だから、人一倍悩んだ。あえて恋をしない時期を過ごしたの…

ささやく声

私は、三つのささやく声に出会った。一つ目は、あの人と対面した時に出てくるささやき。本当はあってはならないことなのだが、耳の奥で、「この人はあなたが結婚する人ではない。」と何度も何度も囁かれた。その声を聞くと、魔法にかけられたように私は、そ…

覚悟を迫る一途な恋

私は、オフイスラブはしない主義だが、この人なら仕方あるまいと覚悟を決めたことが一度あった。その人は、私にとって理想のタイプだった。だが、事情があり、彼女への想いを一切断ち切り、努めて悟られぬように装った。あるとき、私は、彼女と、あることで…

祖母の夢

私と祖母は、一度だけ会い、一度だけ話しかけられた。たったそれだけの関係だったが、一度だけ祖母の夢を見た。それは、祖母が亡くなった早朝未明に、起きた。田舎の農村の広い道を一族と思われる白装束の集団が二列に並んでゆっくり歩いていた。その直後に…

なぜ高嶺の花にしてしまったのか?

私にとって、あの人はいつも高嶺の花だった。理由はいくつかある。彼女にはなんとなくツンとした雰囲気があった。そして、あまり、社交的ではないように見えた。本当はそうではなかったのだが、時々話す言葉は、実に上品だった。着ているものが仕立物ばかり…

40歳の誕生日に見た夢

もう何年も前のことになるが、私は40歳の誕生日にある夢を見た。誕生日をはさんで3日続けて、ほぼ同じ夢を3回見た。それは、あの人が、目をはらし、さめざめと泣いている夢だった。私は、テレパシーが強い方なので、あの人の想いがこういう形で伝わって…

あの家は30年前と変わらなかった!

虫の知らせがあり、大学受験浪人していた時代に下宿していた家のところに立ち寄ってみた。壁の色が、少し塗りかえられた以外、同じ間取りのままだった。私がいたあの部屋もあのときのままだった。そして、近所に神社があったことを発見した。その時代は、あ…

別れの言葉

私は、好きになった人に対しては、自分からは決して別れの言葉を言わないようにしている。それは、好きになった気持ちを大切にしたいことと好きだった人のことを決して忘れたくないこと、自分が選んだ人に自分から別れを告げることは自分で自分を否定するこ…

彼女の気持ちを知ったきっかけ

私が、彼女の気持ちを知ったきっかけは、ある通信添削の読者投稿欄だった。そこには、彼女とすれ違いざまに、私が語ったキーワードをしっかり覚えていた彼女の投稿があった。それは、私の志望大学と飲み物に関する内容だった。私は、工学系か医学系志望だっ…

類は友を呼ぶ

この諺は同姓同志のこととして流布されているようだが、私の場合は、そうではない。好きになった女性とは、必ずと言っていいほど、身体的特徴などの共通点があった。母とそっくりだったり、頭の形がよく似ていたり、目の周囲の雰囲気が同じだったり、目の形…

不思議な偶然Part1

私には、説明がつかない不思議な偶然がたくさんある。そのうちの一つが、不思議な偶然をもたらす女性だった。そして、不思議な偶然をもたらす議員がいたことをつい最近、発見した。その方は、父と同県人で県人会の付き合いで、父が師匠としてある芸事を教え…

母に今も感謝すべきこと

母にはたくさん感謝しなければならないことがあるが、その中の極め付きが、「ほめて育ててくれたこと」である。私は、能力も容姿も人並み外れたものはないが、どんな状況でも前向きに生きてこられたのは、母が褒めてくれたおかげであると思っている。その中…

恋の流儀Part3

恋の第1原則は、好きになった人以外は付き合いたくない主義だった。そして恋の第2原則は、一つの時代に一人しか好きにならないことだった。中学時代、高校時代、大学時代、サラリーマン時代を足し算すると4人好きだったことになるのだが、その4人の人の…

思い余ってあの人に電話したときのこと

本当は電話するのは間違っていることは十分承知しているつもりだが、思い余って電話したことがあった。それは正月明けだった。正月に同窓会があり、帰省した。翌日、市街をドライブしたついでに彼女を一目見ようとある場所に立ち寄った。なぜかどうしようも…

愛する女性の挙動はいつも予想と逆?

女の行動は不可解だ。私の場合は、事前予想とまったく逆の結果になった。それが、相手を含め自分の人生を狂わせる原因になった。ある女性は、非常に社交的で分別思慮があったが、私に対してはいつも期待を裏切るような試すような反抗的態度だった。別れ際で…

不謹慎なのかそれとも?

このブログを読まれている方は、私のことを不謹慎な男だと思うかもしれない。しかし、私は私で自分に正直に生きただけなのだ。好きなものは好き、嫌いなものは嫌い、ただそれだけだった。そして、ちょっとモテたからと言って、その女性に夢中になることは決…

恋の流儀Part2

私の恋の流儀の第一原則は、好きになった人以外は、付き合いたくない主義だった。二番目の原則は、今、振り返ってみて一つの時代に一人しか好きにはならないことであった。誘惑に負けて、次から次にという例外を除き、中学時代高校時代大学時代サラリーマン…

記憶の意味

かつて、私にも一時期、精神的に不安定な時期があった。なぜ不安定になるのか、理由がわからなかった。ある時、小さい頃母にメロンパンを買ってもらった小さな店の跡地を見つけ、その一角で立ち止まり、なつかしいたくさんの出来事があったことを思い出した…

不思議な偶然をもたらす女

私の人生には、不思議な縁を取り持つ人がいる。その人は、私に、この人なら仕方あるまいとある覚悟をさせた人だった。彼女は、思い詰めた表情で私にあるシグナルを伝えようとした直後、二十年ぶりに別のある女性に出会った。その女性は、若いときのままだっ…

恋の流儀

誰にでも恋の流儀はある。私にもあった。私の場合は、理想の人をひたすら探し求め、そのタイプだと思えない限り、付き合う気がしなかったのである。また、イメージと違うとわかるとすぐに距離を置いてしまう癖がある期間続いた。その一方、一度好きだった人…

三つの正夢

今まで見た夢の中で記憶に残る夢で正夢と言えるものが3つある。最初が、初恋が破れた日に見た夢二つ目が祖母がなくなった日に見た夢三つ目が、五十歳の誕生日に見た夢である。詳細は今回は説明しないが、その夢毎にその後の人生の行方を暗示しているものが…

イイ女のただ一つの欠点

私がある会社に勤めていたとき、多くの同僚がお手合わせ願いたいと思う、評判の女がいた。私もその女のことをイイ女だと思っていたが、ある事情で完全な無関心を装っていた。あるきっかけで一緒に食事をすることになり、いろいろ世間話をした。彼女の話は銀…

何のために生きるか

若い頃は、やりたいことを実現するために生きてきた。わき目もふらずにと言った方がいいかもしれない。しかし、今は、考えが180度変わってしまった。その昔、捨て去ってきたこと、 忘れてはいけないことのために生きたいと、ある時思ったからなのだ。そう…

幸福な一生とは

一言で言うとおおらかに育てられ、入りたい学校に入り入りたい企業に就職し、それなりにやりがいのある仕事をこなし出会いたい人と出会い、結婚しそれなりの家庭生活を送り老後は、自分のやりたいことに時間を思う存分費やすことができれば幸福な一生と言え…